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続・亡霊(ファントム)たちの宴20

新田原の春風 その2  

 今回高知へ来襲するメンバーが決まったのは、4月の22日のことだ。EMさん率いる新田原部隊3名で、DIさんは残念なことに今回は参加を見送った。DIさんが来られないのは残念だけど、5月末の防府北基地航空祭に出撃予定もあるので、あちらで痛飲するとしよう。

 5月9日午後2時30分、CYくんからホテル到着の報を受け直ちに出動。今回の新田原部隊で、あと1人シークレットだったメンバーは、ダバダ火振の好きなKゾーさんだった。3人にぼくのボロ車に乗ってもらい、とりあえず桂浜へ。坂本龍馬の銅像を見て、桂浜を散策して観光は終わり。今朝は4時ころに出発したとのことなので、ホテルでシャワーを浴びて夜間出撃に備えてもらう。
 ぼくも家へ戻り、戴いたお土産を確認する(あとでみんなに分けないといけないからね)金霧島って書いてある。へーえ、霧島に「金」っていうのがあったんだ。えーと、なになに…冬虫夏草がブレンドされてるってぇ!?うわ!何だかえらく高そうな焼酎じゃないか。うん?なんかもう一つ箱があるな、なになに…「野うさぎの走り」これは聞いたことがある(まだ飲んだことはない)たしか…皇太子殿下が愛飲されている「百年の孤独」っていうのも、ここが酒蔵だったよな。えっ!42度?あれ、知ってるのは確か30何度だったような…えっ、えええ!?
 すごく珍しい焼酎が並んで、ぼくは軽く腰を抜かした。
 今日集まる高知組が、この先一同に会することは至難の業なので、酒は飲み放題に設定していたけども、このお土産を皆で有り難く戴こうとぼくの独断で決める。店側には氷と水を用意してもらったら良いのだから、お酒を持ち込みにしても文句は出ないだろう。

 てなわけで、焼酎2本を抱えて自宅を出る。そして3人の泊まっているホテルの近くにある、日本3大がっかり名所のひとつとして有名な『はりまや橋』で写真を1枚パチリ。ついでにその横にある菓子屋さんが設置している(?だと思うんだけど根拠は無い)純信・お馬の観光用の記念パネル?から顔を出してもらい、もう1枚パチリ。

   
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続・亡霊(ファントム)たちの宴19

新田原の春風 その1

 桜はもうとうに散ってしまったけれど、春とはいえ夜はまだ冷え込んでいた4月の前半ある夜のこと、最近沈黙を守り続けていたぼくの携帯の自衛隊着信メロディが突然鳴り始めた。確認してみると、301飛行隊同姓同名のCYくんからで、去年の新田原基地航空祭以来の懐かしい声、しかも
「ご無沙汰しております。今度5月9・10日でEMさんと高知ツーリングを計画しています。防府のDIさんとも調整して、人数が確定次第また連絡します」
という、小躍りしたくなるような嬉しい知らせ。
 この話、実は去年の新田原でEMさんやDIさんと飲みながら話していたもので、最初3月中ということで調整していたものの諸省の事情により一旦立ち消えになっていたわけだ。「4月に入って再度調整します」という連絡はもらっていたけれど、みんな忙しい身だし、しばらく無理だろうかと諦めかけていた矢先の嬉しい知らせだった。

 ということで、早速段取りに入る。
 残念なことに初鰹の時期で、去年のDIさんもそうだったけども、あまり鰹の美味しくない時期になる。(中には初鰹が鰹の旬だと思っている人がいるみたいだけども、ぼくはやっぱり秋~冬場にかけての戻り鰹が圧倒的に美味いと思う。特に雄節とも言われる背中の身にポワッと脂がまわって、本来赤い色をした身の表面に脂でピンク色に染まった刺身なんかが出てきたらもう、う~ん堪りませんなあ!!)去年はDIさんの単身殴り込みだったので、塩タタキの有名店へ案内出来たんだけども、人数が多くて確定に時間がかかるとすればその店の予約(なんせ、とんでもなくオヤジが異骨相なもので)は難しい。前回防府の鬼御一行さまと行った店も悪くないのだけれど、新田原・防府の挟撃を考えると同じ店というのも芸がない。美味ければ何でも良いかというと、そんなものでもないだろう。やはり来てもらう以上は、高知らしい肴で快酔してもらいたい。しかし、う~ん、う~んと悩んではみても、出てくるのは汗と屁くらいなもので、かといって地鶏とかの店なら宮崎の方がよっぽど美味いんだろうし、手詰まり・八方塞がり・お手上げとはこのことだ。
 放心状態で虚ろな目で天井を見上げ、気が付くと「よさこい節」を口ずさんでいた。
  ♪~おらんくの池にゃ、潮吹く魚が游ぎよる~ヨサコイヨサコイ♪
 ああそうだ、この手があった。
 潮吹く魚=鯨(クジラ)これでも十分高知らしさは伝わるんじゃないだろうか?と考えた。何も馬鹿のひとつ覚えみたいに、かつお鰹カツオで無くても良いだろう。えーと、高知市で鯨をコースで食べさせてくれる店って言えば、うん、あそこしかないじゃないか。はりまや橋の近くで、今は無き百貨店の東通り沿いにあるところ。もちろん他にも鯨を食べさせる思いつく店はあったんだけども、料理屋っていうかお食事をする店という雰囲気なので、この亡霊(ファントム)たちの宴にはふさわしくない。
 場所の当てがつけば、後は迎え撃つ高知組の参加者を募ればよい。一斉に連絡をしてみれば、K内くんを除いて全員加勢してくれるとのこと。K内くんも「22:00まで仕事なので、それが済み次第出撃します」と男気を見せた。
 迎撃部隊が6名と概ねの人数が決まったので、店に連絡を入れて最大と最小の範囲を伝えて仮予約をする。後は宮崎・防府からの人数決定の報を待つだけだ。

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