T-7鬼教官たちの宴 01
続・YAH!YAH!YAH!鬼教官がやってくる!! その1
それはまだ、しっかりと暑さのただ中にあった9月初めのこと、まだ7時前だというのに紅色の豚がぼくにメールを届けてくれた。その時ぼくは、少し込み入った事情から既に現場へ出ていた関係で、内容を確認するのが遅れたのだけれど、開けてみてすっかりゴキゲンになった。
『百里は決行されたのでしょうか?こちらも高知襲撃計画を立案中です。とりあえず、10/17・18で行動予定ですが、そちらのスケジュールはいかがでしょうか?』
というもの。
元来ぼくの考えとしてみればスケジュールなんてものは、少々無理をしてでもこじ開けていくものだと思っているから(嫌な奴からの誘いなら別だが)先ずこの日に向けて予定を逆算してみた。15秒ほどで答えが出た。うん大丈夫、何とかなる。「少しぐらいの無理は男の甲斐性さ」なんてうそぶいてみた。そして後ろを向いて、背中でクックックッと笑い、心の中で万歳三唱してみる。
「来る、防府の鬼たちがまた鰹を喰らいにやってくる!!」
嬉しさの余りしばらく妄想の中を漂っていたが、やがて正気に戻り「みなに連絡してみなくっちゃあ」と電話を手に取る。K内くん1名を除いて連絡がついたが、ひっちさんとN川係長は「その日は浜松へサンダーバーズを見に行く予定だから」と出鼻をくじかれる。ええい仕方ない、残りの戦力を挙げて迎え撃てば勝てないまでも互角の勝負には持ち込めるだろう。そう腹を決めるが、ちょうど百里出動の前ということもあって、何やかやと用事にかまけて段取りがなかなか前へ進まない。
しかし、結果的にはこれが良い方に転がって、ひっちさんとN川係長が「せっかく来てくれるのだから、浜松はまた今度にすることにした」という感涙ものの連絡をくれた。K内くんからも都合がつけられると連絡が有ったし、よし、今回はフルメンバーで行けるぞ!!
向こうからの襲撃人員は6~7名だとの連絡も入り、多少の緊急減員があったとしても12~14名の宴となる。毎度行くぼくの好きな店は、かなりちっちゃい店ばかりだから、こういう時にちと困る。そして知り合いの酒飲みに声を掛けていって何店舗かに候補を絞り、一番無理をきいてくれそうな「仙樹」に決定する。ここなら防府の鬼ご一行様の定宿からも近いし、鰹はその日のとびきりのやつ2本を持ち込めるようになったので、多分がっかりさせることは無いだろう。
当日までに突発事項が発生しないだろうかという不安と、指折り数えるような楽しみの中、接近した大型台風も何とか交わし(もし被害に遭われた方がおいでになれば、申し訳有りません。お見舞い申し上げます)ついに当日を迎えた。それまでは何故か頑固に土曜日だけ「雨マーク」を出し続けていた天気予報も、当日にはすっかり諦めて「曇り」や「晴マーク」に転向してきている。ぼくらの執念が上回ったようで、非常に気分がよい。
朝一に、無事四国へと渡るフェリーに乗り込んだことを知らせるメールが届く、そしてぼくらも気合いを入れる。
「さあ野郎ども、戦闘態勢だ。今更逃げ腰になる腑抜けはいねぇな!!」

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